(VOVWORLD) -今年は年初からの7か月間、ベトナムへのFDI外国直接投資額は160億ドルを超え、昨年同期と比べ4.5%増となっています。ベトナムは世界の財団や企業が好む投資先として存在しています。
計画投資省・外国投資局のドー・ニャット・ホアン局長によりますと、ベトナムは外国投資家にとって幾つかのメリットに恵まれています。第一、安定した安全保障、政治状況はベトナムでの長期的な投資活動を行うための重要な条件です。第二、ベトナムは、世界各国との貿易取引にとって有利な地理的位置にあること。第三、人口約1億人を擁するベトナムは豊かな労働力があり、質が高く、人件費は非常に競争力があるという利点に恵まれていること。第四、ベトナムが12件の次世代自由貿易協定を締結していることや、ASEAN経済共同体に加盟しており、ベトナムと地域の6億人以上の市場および世界市場を結びつける良い機会であるということです。
ホアン局長は、「ベトナムの国際統合に関する法律や政策などが徐々に改善されていることは、投資家が長期的に活動するのに有利な条件を生み出すだけでなく、企業がサプライチェーンやグローバルバリューチェーンに有利な方法で参加するのにも役立っている」と明らかにしました。
外国人投資家がベトナムの強みとみている分野は加工・製造業です。現在までに、この分野は 登録投資総額は 1750 億ドル相当の1万1800 件を超える外国投資プロジェクトを誘致しています。これは、ベトナムの産業の発展に強い影響を与えており、国の工業化と近代化の方針に合致しています。
さらに、ホアン局長によりますと、今後、ベトナムの経営投資環境は、国際基準に沿って、公開性、透明性を目指して継続的に改善されます。これは、外国投資、特に多国籍企業の誘致を目指して、ベトナムの魅力と競争力を高めることに役立つとされています。世界経済への広範な統合に適応するため、ベトナムは第4次産業革命に見合った経済構造の再構築と経済成長モデルを革新すると共に、競争力を高める方針です。同時に、ベトナムは、裾野産業に関する投資プロジェクトや、天然資源・鉱物、土地を効果的に利用するとともに、国内企業との連携を促進・強化する環境に優しい現代的で先進的な技術を用いたプロジェクトなどを優先的に誘致するということです。